Steam、ゲームプレイ映像の録画・クリップ作成が可能な「ゲームレコーディング」のベータ版が登場。ゲーム開発者向けのAPIも公開

Steam、ゲームプレイ映像の録画・クリップ作成が可能な「ゲームレコーディング」のベータ版が登場。ゲーム開発者向けのAPIも公開

2024.06.27
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この記事の3行まとめ

  • Valve、Steamの新機能「ゲームレコーディング」をベータ版でリリース
  • Steamでプレイしているゲームを録画し、クリップの作成や共有が可能
  • ゲーム開発者向けのSDK・APIも、解説ドキュメントやチュートリアル動画とともに公開されている

Valveは、Steamのゲームプレイ映像を作成・共有するためのシステム「ゲームレコーディング」をベータ版でリリースしたことを発表しました。

PC版のSteamクライアントでは、設定画面を開き、「インターフェイス」メニュー内の「クライアントベータへの参加」のドロップダウンメニューで「Steam Beta Update」「Steam Families Beta」のいずれかを選択し、Steamクライアントベータに参加することで利用できます。

録画やクリップの作成が可能な「ゲームレコーディング」

ゲームレコーディングは、Steamのゲームプレイを録画できる機能。PCのほか、Steam Deckでも利用可能です。さらに、ゲームがSteamオーバーレイの実行を許可していれば,Steamタイトルでなくても利用できます。

ホットキーにより録画を手動で開始/停止するオンデマンド録画のほか、ゲームのプレイ開始から自動で録画を開始するバックグラウンド録画にも対応しています。

バックグラウンド録画では、使用するハードドライブや、容量の上限を設定可能。設定した上限を超えた場合、古いデータが随時上書きされます。

設定例。画質は、1.5Mbps、4Mbps、7.5Mbps、12Mbps、24Mbpsより選択できる(画像は「ゲームレコーディング」紹介ページより引用)

録画された映像は、Steamの「表示」メニューに追加された「録画とスクリーンショット」より確認できます。

録画中は「Steamタイムライン」が表示されます。 タイムラインに対応したゲームでは、注目のゲームイベントが発生するとイベントマーカーが生成されます。

 ベータ版の開始時点では、『Dota 2』および『Counter Strike 2』 にイベントマーカーが実装されています。

(画像は「ゲームレコーディング」紹介ページより引用)

また、録画から任意の箇所を切り取って動画を作るクリップ機能も搭載。イベントマーカーのアイコンをクリックすると、重要なシーンのクリップも手軽に作成できます。

クリップはローカルへのエクスポートや、共有用のURLの作成などもサポートしています。

(動画は「ゲームレコーディング」紹介ページより引用)

Steamworks SDKも更新。ゲームレコーディング用APIの使い方も紹介

開発者向けの「Steamworks SDK」v1.60に更新され、ゲームレコーディング機能に対応。

また、映像のタイムラインに情報を追加するためのAPI「Steam Timelines」ドキュメントが公開されています。

Aはイベント説明とマーカー、Bはゲームの現在のステータス、Cはタイムラインの色分け表示(画像は「ゲームレコーディング」紹介ページより引用)

ドキュメントでは、本機能の概要やデフォルトで用意されたマーカーの説明のほか、YouTubeでのチュートリアル動画も公開しています。

チュートリアル動画では、アクションホラーゲーム『Left 4 Dead』をサンプルとして、ゲームのラウンド中とそれ以外でのタイムラインの色分けや、回復アイテムを使用したシーンのマーカー表示・イベント情報の説明といった内容を実装しています。

また、動画内で使用されたサンプルコードも、ドキュメント内にて確認可能です。

『Steamworks Quick Tips – Steam Game Recording and Steam Timeline API』

詳細は、「ゲームレコーディング」紹介ページならびにドキュメントをご確認ください。

「ゲームレコーディング」紹介ページSteamworks ドキュメンテーション「Steam Timelines」

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