この記事の3行まとめ
- 『Live2D Creative Awards 2023』、受賞者を発表
- グランプリは、実写とデジタルを融合した、まほうしょうじょ*★氏・sokat氏による短編映像『海と休日』
- その他、参加賞を除く6種類の賞を、合計13名が受賞
Live2Dは2023年12月1日、Live2Dを使用したオリジナル作品を対象とする大型コンテスト『Live2D Creative Awards 2023』の受賞者を発表しました。
受賞者発表や表彰式は、2D表現にかかわるクリエイターが技術と情熱を共有しあうカンファレンス『alive 2023』にて行われました。
YouTube動画『【alive 2023】Live2D Creative Awards 2023 表彰式』
『Live2D Creative Awards 2023』のテーマは「境界を越える。 限界を超える。 – Imagination transcends dimensions –」。公式サイトによると、このテーマは「私たちが自分自身の枠を超え、想像力を広げ、新たな世界を切り拓いていくことをイメージ」しているとのこと。
最も優れたLive2D作品に贈られるグランプリだけでなく、映像表現作品賞、フューチャー賞、学生賞(大学・専門学生の部/高校生以下の部)など、学生やアマチュアの人でも受賞チャンスがあるコンテストとなっています。
第10回となる今回は、オリジナリティあふれる251作品が集まり、グランプリ含め14名が受賞しました。
グランプリは、まほうしょうじょ*★氏の『海と休日』に決定
全251作品から選ばれたグランプリは、まほうしょうじょ*★氏・sokat氏の『海と休日』。sokat氏は音楽や編集を担当しています。
『海と休日』は、キャラクターが実際に現実にいるような映像を目指して制作された、2分12秒の短編映像作品。JR九州・日南市役所に撮影許可を得たうえで撮影された宮崎県内の映像を背景に、表情豊かなキャラクターがさまざまな景色を楽しむ様子が描かれています。イラストはハナモト氏の協力によるものです。
YouTube動画『【Live2D_2023】海と休日』
その他、映像表現作品賞から2名、インタラクティブ作品賞から2名、Live2Dモデル賞から1名、学生賞(大学・専門学生の部/高校生以下の部)から各3名、フューチャー賞から2名が受賞を果たしました。
【映像表現作品賞】『茸茸鼠開場待機動畫』作:阿哲 ( R Zhe )氏
Vtuber「もちこまめ」氏の、ライブ配信の開始待機時を想定したループ可能な動画
【映像表現作品賞】『サイマティクス / 骸リノア』作:Si+ON氏
Vtuber「骸リノア」氏のオリジナル楽曲MV。キャラクターのアニメーションは、9割ほどがLive2Dで制作されている
【インタラクティブ作品賞】『Live2D音ゲー完成!!』作:雪花しん氏
物理演算を利用した、Live2D上で動作するリズムゲーム。成功判定やスコア計算のほか、コンボ機能なども搭載
【インタラクティブ作品賞】『背景付きVtuberモデル ver.ちみしら』作:さーくるすいようび
ボカロP「ちみしら」氏の依頼によって制作された、キャラだけでなく背景も可動のモデル。カメラアングルも操作可能なほか、さまざまなギミックがある
【Live2Dモデル賞】『Live 2D Model / 유콘님 / Vtuber』作:Pablette氏
イラストレーター「UKON」氏のアバターを用いたLive2Dモデル紹介動画。モデリングの美しさや豊かな表情が特徴的
【学生賞(大学・専門学生の部)】『マザーグーグー / 柊キライ feat.Yuma』作:めり氏
VRとLive2Dを融合させた、見回し可能な180度のMV。この動画のために、真横を向けるモデルも制作されている
【学生賞(大学・専門学生の部)】『【Robot】 - Live”2D”と”3D”の融合モデル紹介』作:レート.SOJ氏
ロボットのアバターを用いたモデル紹介動画。3Dのような立体感や形態変化、派手なアニメーションなど、豊富な表現を持つ
【学生賞(大学・専門学生の部)】『3Dを目指したLive2D(の頭)』作:機歌ヰはな氏
3Dの体にLive2Dの頭を組み合わせた疑似3D表現。Unity上でもほぼ違和感なく配置されている
【学生賞(高校生以下の部)】『○○できるモデル作ってみた!』作:こちゅう氏
制限のあるFREE版で制作された、360度の横回転が可能なSDモデル。30のパラメータ、99のアートメッシュが使われている
【学生賞(高校生以下の部)】『さくらば幼女/Sakuraba youjo』作:桜罵徹夜氏
大きく変わる表情や、屈むことのできるアニメーションが特徴的なモデル。シームレスな頭身変更も可能
【学生賞(高校生以下の部)】『Faribell Seireki model Showcase』作:Aozora Sukai氏
Vtuber「Faribell SEIREKI」氏のモデルを用いたLive2Dモデル紹介動画。違和感のない動きなど、クオリティの高さが評価されている
【フューチャー賞】『Yori』作:Lanaoi氏
高品質なLive2Dモデルに、Unityのパーティクルエフェクトを融合したモデル紹介動画
【フューチャー賞】『Malinalliy Pixel Showcase』作:malinalliy氏
ドットで作られたピクセルモデルのLive2D化。Live2Dの立体感とピクセルの平面感のマッチが評価されている
詳細は、特設サイトをご確認ください。
『Live2D Creative Awards 2023』特設サイト