この記事の3行まとめ
YoYo Gamesは、2Dゲーム向けエンジン『GameMaker』のVersion 2023.8をリリースしました。
📢RELEASE#GameMaker Version 2023.8 brings text effects, improved debugging, tile collisions and more.
READ: https://t.co/2TRyXTcCe4 pic.twitter.com/H65Y0kvgvZ
— GameMaker (@GameMakerEngine) September 7, 2023
📢RELEASE#GameMaker Version 2023.8 brings text effects, improved debugging, tile collisions and more.
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— GameMaker (@GameMakerEngine) September 7, 2023
主なアップデート項目は以下の通りです。
MORE DEBUG TOOLS
ゲーム内でデバッグウィンドウを作成できるようになりました。
debug overlayを有効にした後、dbg_view() を呼び出すことで、デバッグウィンドウが作成できます。
CONSOLE INPUT
ゲーム内のコンソール画面から関数を実行できます。
コマンドの構文は「function arg0 arg1 arg2 …」です。これはGML の「function(arg0, arg1, arg2, …)」とは異なります。
現時点では関数呼び出しのみをサポートしていますが、関数を使用して変数を設定することも可能です。
FONT EFFECTS
テキストにアウトライン/グロー/ドロップシャドウのエフェクトを付与することができるようになりました。
フォントの変更はfont_enable_effects()でフォントエフェクトを指定した後に、draw_set_font() で行います。
TILE COLLISIONS
place_meeting()やmove_and_collide()のような既存の関数を使用してタイルマップに対する衝突を検出できるようになりました。
使用方法は以下のようになります。
// Create Event
tilemap = layer_tilemap_get_id(“TileLayerName”);
// Step Event
var _colliding = place_meeting(x, y, tilemap);
if (_colliding)
{
// do something
}
// Create Event
tilemap = layer_tilemap_get_id(“TileLayerName”);
// Step Event
var _colliding = place_meeting(x, y, tilemap);
if (_colliding)
{
// do something
}
配列を渡すことで、1回の呼び出しで複数のオブジェクトやタイルマップに対する衝突をチェックすることもできます。
var _colliding = place_meeting(x, y, [obj_ground, tilemap, _enemy]);
var _colliding = place_meeting(x, y, [obj_ground, tilemap, _enemy]);
BUG REPORTER
IDEにバグレポーターが組み込まれました。「Help > Report A GameMaker Bug」からアクセスできます。
バグレポーターから送信されたバグはGitHubのIssuesに自動送信されます。GitHubのアカウントがなくてもバグの送信はできますが、アカウントを連携するとバグ対応の状況について通知を受け取れます。
COMPRESSOR
音量が指定した値を超えた場合に、指定した比率で音量を抑えられるようになりました。
TYPED HANDLES
data structuresに紐づけられるIDが型の情報を保持するようになりました。
NEW PARTICLE FUNCTIONS
part_particles_burst()を使うことで、パーティクルシステムアセット内のすべてのパーティクルを任意の場所で発生させることができるようになりました。
また、パーティクルシステムの「global space」を有効にすると、システムを移動または回転させた際に既存のパーティクルがその場所に留まります。
さらに、パーティクルエミッターにディレイを追加するpart_emitter_delay()や、ストリームモード使用時にエミッターの各バースト間にインターバルを追加するpart_emitter_interval()も追加されています。
他にも、独自のプログラミング言語「GML」の改良や、デフォルトのターゲット変更が行われています。
アップデートの詳細は、公式サイトまたはリリースノートをご確認ください。
GameMaker Version 2023.8 機能紹介GameMaker Version 2023.8.0.98 Release Notes