Google、AR ゲーム『スペースインベーダー ワールドディフェンス』におけるARCore Geospatial APIやStreetscape Geometry APIの活用例などを紹介

2023.09.08
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この記事の3行まとめ

  • Google、『スペースインベーダー ワールドディフェンス』の開発に関する紹介記事を公開
  • 「ARCore Geospatial API」や「Streetscape Geometry API」の活用について掲載
  • 「Geospatial Creator」を用いたシミュレーションについても触れられている

Googleは、2023年7月18日にタイトーがリリースしたAR ゲーム『SPACE INVADERS: World Defense(スペースインベーダー ワールドディフェンス)』の開発に関する記事を公開しました。

(画像はGoogleによる紹介記事より引用)

『スペースインベーダー ワールドディフェンス』は、AR技術を用いて現実世界を舞台にスペースインベーダーを体験できる、Android/iOS向けアプリです。

開発には「ARCore Geospatial API」、「Streetscape Geometry API」が用いられ、記事中ではこれらAPIをどのように活用しているのかが紹介されています。

チェコ共和国(左)や、ニューヨーク(右)でのプレイ映像(画像はGoogleによる紹介記事より引用)

ARCore Geospatial APIは、カメラ映像からプレイヤーが地球上のどこにいるのかを特定します。「Googleストリートビュー」の数百億の画像を活用したVPSをベースに開発され、100か国以上で位置の特定が可能です。

本ゲームでは、飛行している宇宙船を画面に捉え続けるフェーズを挟むことで位置情報を取得しているといいます。

プレイヤーの周囲の映像が映るよう、宇宙船を追うフェーズが入っている(画像はGoogleによる紹介記事より引用)

Streetscape Geometry APIでは、ARCore Geospatial APIで取得した位置情報をもとに、周囲の地形や建造物のジオメトリを取得しています。

各地のジオメトリを取得し、スポーン地点を視覚化して確認(画像はGoogleによる紹介記事より引用)

記事中ではAPI活用のほか、非ARモードの自動飛行ルート算出アルゴリズムについてや、「Geospatial Creator」を用いたシミュレーションなどについても紹介されています。

深度情報から建物と飛行可能な位置を取得。アルゴリズムによって自動飛行のルートパスを算出する(画像はGoogleによる紹介記事より引用)

詳細は、『How We Made SPACE INVADERS: World Defense, an AR game powered by ARCore』をご確認ください。

How We Made SPACE INVADERS: World Defense, an AR game powered by ARCore

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