80年代の電子ゲームを100年後にどう残す?ゲーム保存協会による保存活動など記した会員限定資料の一部を一般公開

2023.05.03
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この記事の3行まとめ

  • ゲーム保存協会の会員限定資料の一部が一般公開
  • 電子ゲームを文化財として保存するNPO法人
  • 元ハル研究所役員の三津原敏氏が名誉会員

2023年3月22日、NPO法人ゲーム保存協会は会員限定資料の一部を一般公開したことを発表しました。

「ゲーム保存学 最前線」は理事長ルドン ジョゼフ氏が2017年に参加したイベントにて限定配布した資料。ゲームのアーカイブの意義、ゲーム保存協会におけるアーカイブ活動を紹介している(画像は公式サイトより引用)

ゲーム保存協会は、電子ゲームを文化財として保存するNPO法人です。現在は1980年代の電子ゲームを中心に作業が進められています。今回の資料公開は、協会の活動の認知度向上を目的としたものとのこと。

現在、公開されている資料は以下の通りです。

  • 日本語ニュースレター 13~18号(2020年度春~2021年事業報告)
  • 英語ニュースレター 4~6号(2019~2021年度)
  • 「ゲーム保存学 最前線」(2017年・限定版)

この他、ニュースレターvol.20も一般に公開されています。

ニュースレターvol.20では元ハル研究所役員であり同協会の名誉会員の三津原敏氏の言葉を掲載。その中で三津原氏は「このままではパソコンゲームという文化は口頭のみで伝承される事となり、100年後200年後には正しい歴史が残らないのではないか」と述べています。

このvol.20では、同協会がこれまで行ってきたゲームの物理的・電子的保存手順データベース化などについても記述。活動によって資料化されたものはゲームカタログ本部収蔵資料リストなどから閲覧できます。

詳細はゲーム保存協会公式サイトをご確認ください。

『過去発行ニュースレター・限定資料の一般公開を拡大しました』ゲーム保存協会『資料公開ページ』ゲーム保存協会

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