OpenAIが「GPT-4」をリリース!テキストだけでなく画像の入力にも対応したうえ、事実認識のミスも減少。Bingなど一部サービスがいち早く導入している

OpenAIが「GPT-4」をリリース!テキストだけでなく画像の入力にも対応したうえ、事実認識のミスも減少。Bingなど一部サービスがいち早く導入している

2023.03.16
ニュース
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • OpenAIが、画像とテキストの混在する入力に対応したマルチモーダルの大規模言語モデル「GPT-4」を発表
  • 有料プラン「ChatGPT Plus」の加入者が利用できるほか、Waitlist登録者に順次APIが提供予定
  • 新しいBingや「Duolingo Max」など、GPT-4を活用したサービスも発表

2023年3月15日(水)、OpenAIは、新たな大規模言語モデル「GPT-4」を発表しました。

GPT-4は「GPT-3.5」を前身とする大規模言語モデルです。テキストに加え、新たに画像とテキストを組み合わせた入力にも対応するマルチモーダル言語モデルとなりました。

公式サイトのデモでは、この画像と「これらの材料で何が作れますか?」という質問をGPT-4に入力した結果を例示。「パンケーキまたはワッフル、クレープ、フレンチ トースト……(中略)可能性は無限大です。」といった答えが得られた(画像は公式サイトより引用)

出力の信頼性においても、GPT-3.5から向上を見せています。例えば、米国統一司法試験の模擬テストでは、GPT-3.5が400満点中213点だったのに対し、GPT-4はおよそ参加者上位10%となる298点を得点しました。

また、許可されていないコンテンツのリクエストに応答する確率が82%減少。事実に基づいた回答を出す確率が40%高くなりました。

青色がGPT-3.5、緑色がGPT-4のテスト結果。人間用に作られた試験の大多数で、GPT-3.5を超える成績を残した(画像は公式サイトより引用)

なお、マイクロソフトは、同社が提供する検索エンジン「Bing」の新しいバージョンでは、検索用にカスタマイズしたGPT-4を使っていることを明らかにしました

そのほかにも、語学アプリ『Duolingo』では、GPT-4を搭載した機能「Duolingo Max」を発表するなど、GPT-4を導入したサービスの開発が進んでいます。

GPT-4は、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」の加入者に向けて提供中。また、GPT-4のAPIが、Wailtlistへの登録を行った開発者に順次提供されていく予定です。

GPT-4に関する詳細な情報は、公式サイトをご確認ください。

GPT-4 公式サイトGPT-4 研究成果

関連記事

SideFX、HoudiniとUE5を利用した技術デモ「Project Elderwood」のプロジェクトファイルを公開。ランドスケープ、岩、遺跡など、環境内のほぼすべての要素にHoudiniを使用
2025.08.15
Unity 6における作業効率化TIPSを解説する公式電子書籍が無料で公開。エディタ画面の操作やデバックでの時短テクニックを111ページにわたって解説
2025.08.14
Steamにおけるゲームのアップデートを効率化する技術について、ValveがYouTube動画で解説。必要なデータのみをダウンロードする2つの仕組みを紹介
2025.08.13
国内外のゲーム業界動向を分析した『ファミ通ゲーム白書2025』発売。過去20年の国内ゲーム売上本数ランキングも収録
2025.08.12
「CEDEC2025」セッション動画47本が公開。『都市伝説解体センター』墓場文庫&集英社ゲームズ登壇セッションなど
2025.08.08
UEで「Cesium」の3D地理データを使う方法や、東京のデジタルツイン推進事例も解説。「Cesium Developer Conference 2025」セッション動画が公開
2025.08.08

注目記事ランキング

2025.08.10 - 2025.08.17
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ラグドール(Rag Doll)
ラグドール ぬいぐるみを意味する英語。 ゲームにおける、キャラクターの全身が脱力したかのような挙動を行う物理シミュレーション。ラグドール物理。 例えば、上空からの落下やキャラクターが死亡した際に用いられる。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!