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2022年6月10日、「MaxQ Spaceflight Toolkit」がUEマーケットプレイスでリリースされました。
「MaxQ Spaceflight Toolkit」は、実際の宇宙飛行ミッションなどに用いられる観測データや軌道計算などの数学アルゴリズムをUE5上で利用できるようにする、無料のコードプラグインです。
NASAのジェット推進研究所(JPL)が運用、開発、提供しているSPICE Toolkitがもととなっており、観測データもJPLからNavigation and Ancillary Information Facility(NAIF)やSolar System Dynamics(SSD)を通じて提供されています。
このプラグインはC++とブループリントのそれぞれに、同じ機能を持った計算用のAPIを提供しています。
プラグイン内に内蔵されたサンプルマップやオンラインドキュメントなどから、これらのAPIの使い方を学ぶことが可能です。
地球軌道上に散らばるスペースデブリ(※)のリアルタイムデータを可視化するサンプルプロジェクトも公開されています。
※宇宙ごみとも呼ばれる、軌道上にある不要になった人工物のこと。廃棄された人工衛星やロケット、またはその破片、部品などが含まれる
開発元であるGamergenicは、宇宙飛行の本格的な可視化や宇宙を舞台とする最先端のゲームを、このプラグインを使うことでプログラミングや宇宙工学を学ばずとも簡単に構築できるようになると述べています。
さらにこのプラグインは、宇宙飛行における難問をリアルタイムで視覚化することで解決し、そして新たな可能性をもたらすとも語っています。
「MaxQ Spaceflight Toolkit」マーケットプレイスページ「MaxQ Spaceflight Toolkit」公式ドキュメントサンプルプロジェクト「ASATDebrisVisualization」リポジトリページ