Unity 6のHDRPを活用した『Into the Dead: Our Darkest Days』開発事例、Unity公式ブログで解説。リアルな色彩表現とパフォーマンス向上を両立した手法を紹介

Unity 6のHDRPを活用した『Into the Dead: Our Darkest Days』開発事例、Unity公式ブログで解説。リアルな色彩表現とパフォーマンス向上を両立した手法を紹介

2025.07.11
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この記事の3行まとめ

  • Unity Technologiesが『Behind PikPok’s real-time lighting setup for Into the Dead: Our Darkest Days』と題したブログ記事を公開
  • 2.5D視点を採用したサバイバルアクションゲームにおけるUnity 6の活用事例を紹介したブログ記事
  • HDRPを利用し、パフォーマンスとリアルなライティング表現を両立した実装手法を解説

Unity Technologiesは2025年6月12日(木)、『Behind PikPok’s real-time lighting setup for Into the Dead: Our Darkest Days』と題したブログ記事を公開しました。

同記事では、サバイバルアクションゲーム『Into the Dead: Our Darkest Days』において、Unity 6のレンダリングパイプライン「HDRP(High Definition Render Pipeline)」を活用した事例などを解説しています。

Into the Dead: Our Darkest Days』は、1980年代のアメリカを舞台としたゾンビサバイバルゲームです。

『Into the Dead: Our Darkest Days – Early Access Launch Trailer』

本タイトルでは、3Dで描画された空間を2D平面で操作する2.5D視点」を採用しています。この方式では、一般的な3Dゲームと比較して画面内のオブジェクト数が増えることが描画上の課題だと語られています。

また、1980年代の映画を意識したカメラ越しの自然な色彩表現を目指して、リアルな物理ベースのライティングをポストプロセスに頼らずに実装することが試みられていました。

 

(画像はブログ記事本文より引用)

本タイトルの開発当初、開発陣はURP(Universal Render Pipeline)とサードパーティ製ツールを採用してグラフィックを実装していましたが、開発が進むにつれてパフォーマンス面の課題に直面しました。

そのため、開発途中からUnity 6の機能であるHDRPを採用し、ライティングの計算処理を決定するパイプラインをリアルタイムに制御を行うように変更しました。この結果、安定したパフォーマンスを実現でき、開発当初からの美術的なビジョンを実現するに至ったと述べています。

(画像はブログ記事本文より引用)

そのほかにも、2.5D視点ならではの問題をHDRPで解決した方法や、ホラーゲームのプレイ体験を高める表現などにおいてHDRPをはじめとするUnity 6の各種機能を活用した事例について解説されています。

詳細は、ブログ記事本文をご確認ください。

『Behind PikPok’s real-time lighting setup for Into the Dead: Our Darkest Days』

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