RPG制作ツール「WOLF RPGエディター」、画像の重なり順を手軽に制御できる「Zオーダー」機能を実装

2024.03.18
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この記事の3行まとめ

  • RPG制作ツール「WOLF RPGエディター」がVer3.300にアップデート
  • 「ピクチャへのZオーダー」機能が実装。ピクチャ番号にかかわらず画像の表示順序を手軽に変えられるように
  • ピクチャのIDコピーや移動を何度も行う従来の処理に比べ、負荷が少なくなった

SmokingWOLF氏は、2024年3月4日(月)にRPG制作ツール「WOLF RPGエディター(ウディタ)Ver3.300にアップデートしました(記事執筆時点はVer3.303が最新)。

同氏は3月16日(土)、アップデート時に新たに搭載した「ピクチャのZオーダー機能」について解説する記事をブログで公開しています。

『【ウディタ】Ver3.30でピクチャのZオーダー機能が搭載!』

「WOLF RPGエディター(以下、ウディタ)は、SmokingWOLF氏が開発し、無償で公開しているRPG制作ツールです。

戦闘システムなど、ゲームの根幹をこだわって自作したい人に向けて開発されているツールで、RPG以外のジャンルでも制作可能。また、作ったゲームは自由に配布・販売できます。

『WOLF RPGエディター紹介動画』

ウディタの「ピクチャ」で扱うデータにはピクチャ番号を設定でき、この値が大きいほど上(前面)に表示されます。

今回搭載されたZオーダーは、ピクチャ番号の値にかかわらず、表示の優先度を変更できる機能です。

デフォルトでは0が設定されており、あるピクチャのZオーダーを1以上に設定すれば他のピクチャより上に、-1以下に設定すれば他のピクチャより下に表示されます。

ピクチャ番号「15」にZオーダー「1」に設定すると、ピクチャ番号「20」よりも前面に表示される(画像はブログ記事より引用)

ピクチャのY座標をZオーダーとして設定しておくことで、画面の下部にいるピクチャほど前面に表示することもできます。これにより、見下ろし型ゲームなどで後方のキャラを背面に表示するといった、自然な前後表現も手軽に処理しやすくなります。

(画像はブログ記事より引用)

手札から選択したカードを前面に表示するといった表現も簡単に行えるようになる(画像はブログ記事より引用)

Zオーダー機能の実装により、ピクチャ管理が手軽になるだけでなく、ピクチャのIDコピー・移動を何度も行う従来の処理よりも、負荷が少なくなったとしています。

また、3D描画をするときも、より高速で処理できると期待できるといいます。3D演出を手がけるユーザーからは、最大93%の処理数削減、約8割の処理時間削減に成功したとの声も挙がっているとのことです。

Ver3.300のアップデート詳細はこちらを、新機能の詳細は公式ブログをご確認ください。

ウディタVer3.300でピクチャのZオーダー機能搭載!WOLF RPGエディター バージョンアップ履歴「WOLF RPGエディター」公式サイト

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