この記事の3行まとめ
- 2D向けゲームエンジン『GameMaker』のバージョン2024.2がリリース
- シーケンスエディタを用いたサウンドトラックのオーディオエフェクト操作機能が追加
- メモリ使用量や使用テクスチャが確認できる新たなデバッグメニュー項目なども追加されている
YoYo Gamesは、2Dゲーム向けエンジン『GameMaker』のバージョン「2024.2」をリリースしたと発表しました。
(画像はニュースより引用)
GameMakerは2D向けのゲームエンジンで、『Undertale』や『Hotline Miami』などの開発に使われました。
2023年11月に行われたGameMakerの料金改定により、FREE PLANでは非営利目的の場合に限り、コンソールを除くすべてのプラットフォームで無料で利用可能です。
主なアップデート項目は以下の通りです。
- AUDIO FX PARAMETER TRACKS
- PROJECT TOOL & FORMAT CHANGES
- TEXTURE AND MEMORY VIEWS
- HTML5 OPTIMISATION CONTROL
- NEW GML FUNCTIONS
- MORE RUNTIME CHANGES
アップデート内容をピックアップしてご紹介します。
AUDIO FX PARAMETER TRACKS
サウンドにかけるDelayやReverbなどのオーディオエフェクトをシーケンスエディタ上で操作できるようになりました。
「Bus」を除くエフェクトは1つのトラックに複数回追加できます。
(画像はニュースより引用)
PROJECT TOOL & FORMAT CHANGES
本アップデートより、内部プロジェクトのフォーマットが変更されました。この変更により、2024 IDEは古いランタイムバージョンでの使用が不可能となります。
ただし、IDEの内部プロジェクト変換ツールが同時にリリースされているため、プロジェクトを個別に別のバージョンに変換することも可能です。
内部プロジェクト変換ツール(画像はニュースより引用)
TEXTURE AND MEMORY VIEWS
ゲームのさまざまなリアルタイムデバッグ情報を表示するデバッグオーバーレイに、メモリビューとテクスチャビューが追加されました。
メモリビューでは、割り当てられたメモリと空きメモリの量を示すグラフや、ガベージコレクターが確認可能です。
テクスチャビューでは、実行時に作成されたサーフェスなど、ゲームで使用されるすべてのテクスチャを確認できます。テクスチャの幅・高さ・属するグループなどの情報が確認可能です。
その他、関数でHTML5の最適化を有効にする方法の追加や、新たなGML関数の追加、ランタイムの変更などが行われています。
詳細は、GameMakerニュースやリリースノートをご確認ください。
GameMakerニュース『VERSION 2024.2: SEQUENCE AUDIO EFFECTS, HTML5 OPTIMISATION CONTROL AND MORE』リリースノート