DeNAが開発したUnity向け自動テストツールがオープンソース化。運用におけるTipsをまとめた記事が公開される

2023.04.03
ニュース
この記事をシェア!
twitter facebook line B!
twitter facebook line B!

この記事の3行まとめ

  • DeNAが、Unity向けオートパイロットフレームワーク『Anjin(あんじん)』の運用Tipsをまとめた記事を公開
  • Anjinは、QA工程の前に行われるテストの自動化ツール
  • Anjinはオープンソース化され、MITライセンスで公開されている

2023年3月31日、DeNAは、同社が開発したUnityプロジェクト向けオートパイロットフレームワーク『Anjin(あんじん)』を運用するうえでのTipsをまとめた記事を公開しました。

Anjinは、ゲームがほぼ組み上がり、QA工程に入る前の段階で行われるテストを自動化するためのツール。オープンソース化もされており、MITライセンスで公開されています。

Anjinでは、UnityのSceneごとに、「モンキーテスト(※1)」と「シナリオテスト(※2)」の、2つのテスト手法を切り替えつつ検証することで、効率的なテスト運用を目指しています。

※1:無作為な操作を行う「モンキーテスト」は、メンテナンスが不要だが、意図した操作で検証ができない
※2:設定したシナリオに沿って操作する「シナリオテスト」は、検証する操作を指定できる反面、メンテナンスコストがかかる

Anjinでは、操作を実行するクラスを「Agent」と呼ぶ。上の画像は、Sceneごとにテストを行うAgentクラスの設定(画像は公式ブログより引用)

モンキーテスト用Agentの設定画面。モンキーテストは、クラッシュや進行不能といった、クリティカルではあるものの再現確率の低い不具合の検出が得意(画像は公式ブログより引用)

シナリオテスト用Agentの設定画面。主に「主要な機能を完遂できるかどうか」などの検証に使われる(画像は公式ブログより引用)

今回公開された記事では、オートパイロットを安定運用するためにAnjinに実装された機能を紹介しています。記事中では、シナリオテストにおいて、エラーなどによる想定しない画面遷移が発生するとテストが止まってしまう問題に対処する方法などが解説されました。

Tipsの詳細はこちらを、Anjinの概要や使用方法は『Unityプロジェクト向けオートパイロットフレームワークの作りかた』を、ご覧ください。

『Unityプロジェクト向けオートパイロットフレームワークの運用Tips』 DeNA Testing Blog『Anjin』GitHub

関連記事

ASUS JAPAN、120Hz駆動・フルHDの7型液晶を搭載したポータブルゲーミングPC「ROG Ally(アールオージー エイライ)」を発表。6/2より予約開始
2023.05.29
2023年秋にApple公証サービスのアップデート。11/1以降にAppStore以外でmacOSソフトウェアを配布する際はXcode 14以降かnotarytoolが必要に
2023.05.29
Amebaのデザインシステム『Spindle』のアニメーションシステムの解説記事が公開。一貫性のあるAmebaらしいアニメーション制作の仕組みが語られる
2023.05.29
Unity 2022 LTSが6月に公開!DOTSによるパフォーマンス向上やHDレンダーパイプラインを使ったエフェクト機能などを紹介
2023.05.26
mocopiの動作確認済みシステムにUnreal Engineが追加!UEでもリアルタイムにモーションデータを取り込むことが可能に
2023.05.26
Epic Gamesが『バーチャル プロダクション ビジュアライゼーション ガイド』を公開。Unreal Engineを使ったバーチャルプロダクション撮影の手順を解説
2023.05.26

注目記事ランキング

2023.05.23 - 2023.05.30
1
『フォートナイト』で動く本格的なゲームが作れるツール「UEFN」とは?従来のクリエイティブモードから進化したポイントを一挙紹介!
2
フォートナイト上にオリジナルゲームを開発・公開できるPC専用エディタ『Unreal Editor For Fortnite(UEFN)』、ついにリリース!
3
【2022年5月版】今から始めるフォートナイトの「クリエイティブ」モードープレイ開始から基本的な操作方法まで解説
4
【STEP2】UEFNの基本的な使い方を覚えよう
5
UEFNのプロジェクトにもEpic MegaGrantsが適用されることが改めてアナウンス。採択されれば、約5,000ドルから25,000ドルの資金援助
6
【STEP3】オリジナルのアスレチックコースを作ろう
7
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧
8
【CHALLENGE3】UEFNの機能「ランドスケープ」を使ってオリジナルの地形を作る
9
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.5「島の設定」
10
【STEP1】「UEFN」を入手しよう
11
【CHALLENGE2-1】フレンドと一緒にゲームを作ろう――UEFNプロジェクトをチームメンバーとリアルタイムで共同編集する
12
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.1「アイテム系」
13
【STEP4-1】コース外に出たらデスする仕組みを作る
14
ゲームを開発し、フォートナイト上に公開できるPC専用エディタ『Unreal Editor For Fortnite(UEFN)』、Epic Games Storeに登場。3/23(木)リリース予定
15
【STEP4-2】リスポーンとチェックポイントの仕組みを作る
16
『Minecraft』次回大型アップデートver1.20で桜バイオームが登場予定。Java版スナップショットで一足先に体験可能
17
【STEP5-1】スタート時のカウントダウンを作る
18
フォートナイトとUEFNがv24.40にアップデート。クリエイターの作品が一覧表示される「クリエイターページ」が利用可能に
19
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.4「ゲームシステム系」
20
【STEP4-3】仕掛けを使って「坂を転がるボールのギミック」を組み込む
21
『Fortnite』クリエイティブモードで「スパイダーマン」と「ヴェノム」の世界を再現、一般参加可能のe-sports大会が開催
22
まるで『マイクラ』?ボクセル地形を生み出す無料アセット「VoxelPlugin Free」で”地形を掘ったり積み重ねたり”して遊んでみよう
23
【STEP5-2】ゴールの仕組みを作る
24
【STEP6-3】「オリジナルキャラクターを登場させよう」――キーボーとムラスケのメッシュをインポート
25
【STEP6-1】「オリジナルキャラクターを登場させよう」――Fabでアセットをダウンロードしよう
26
【STEP6-4】インポートしたアセットを使ってギミックを作る
27
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.2「ユーティリティ系」
28
Epic Games、UEFNとフォートナイト クリエイティブモードを紹介したライブ配信のアーカイブを公開。制作の始め方からゲーム公開までの大まかな流れがわかる
29
フォートナイトがv22.30にアップデート!クリエイティブモードにて「バトルロイヤル島」が登場したほか、メモリ使用量を表示する新たなマップUIが追加
30
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.3「プレイヤー系」
VIEW MORE

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ビヘイビアツリー(Behavior Tree)
ビヘイビアツリー AIの思考、行動をツリー状の構造図で定義したもの。およびそのシステム。挙動の優先順位や条件を定義していくことにより、複雑なAI挙動をシンプルに実現できる。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!