Pro Toolsの無償版『Pro Tools Intro』がリリース。8トラックまでの音楽制作や効果音などの波形編集、録音が可能な万能DAW

2022.09.29
ニュースサウンド
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この記事の3行まとめ

  • 製品版からの抜粋となる一部のエフェクトが活用可能、Xpand!2音源は2,500以上のプリセット
  • オーディオトラック、MIDIトラックなど、各8トラックまでの制限
  • 他バージョンで作成されたセッションファイルを展開可能。制限数を越えるトラックは非アクティブに

2022年9月28日(水)、AVIDPro Tools Introのリリースを発表しました。Pro Toolsは音楽業界で広く用いられるDAW(Digital Audio Workstation)で、楽曲制作の現場やレコーディングスタジオで広く用いられています。

今回発表されたPro Tools Introは、音楽制作に必要不可欠なオーディオおよび MIDIツールに加えて、36のエフェクトとインストゥルメント プラグインが無償で提供されています。

Pro Tools Introの機能およびツール群については以下の通り。製品版Pro Toolsにも標準搭載されているバーチャルインストゥルメント「Xpand!2」や、同クオリティのCoreAudioプラグインが同梱されています。

  • オーディオ・トラック(ステレオ/モノ)× 8
  • インストゥルメント・トラック × 8
  • MIDIトラック × 8
  • Auxトラック(ルーティング・フォルダと共有)× 4
  • マスター・トラック × 1
  • ルーティング・フォルダ(Auxトラックと共有)× 4
  • ベーシック・フォルダ × 2000
  • 同時入出力 × 4
  • 32ビット浮動小数点処理
  • 最大サンプルレート192kHzでの録音および再生
  • ボイス × 1024
  • 同梱するCore Avidプラグイン × 35
  • Xpand!2バーチャル・インストゥルメント(2500以上のプリセット)
  • Avid Loopmastersサンプル・パック
  • EUCONコントロール・プロトコルをサポート
  • Clip FX(再生のみ)
  • Core Audio、ASIO、またはWASAPI互換インターフェースに対応

また、他バージョンのPro Toolsで制作されたセッションデータが展開できる点も重要です。製品版への移行がシンプルになるほか、「Pro Toolsのセッションを今すぐ手元で開かなくてはいけない」といった状況にも対応できるようになりました。

Pro Tools Introは、既に公式サイトからダウンロード可能です。なお、詳しい仕様や製品版Pro Tools Artist、Studio、Flexとの機能比較はこちらをご覧ください。

Pro Tools Intro を発表AVID Pro Tools Introダウンロードページ

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