『I Am Bread』開発スタジオが手がける『I Am Fish』、サウンド作りの裏側を語ったインタビュー記事が公開

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2022.08.14
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この記事の3行まとめ

  • アドベンチャーゲーム『I Am Fish』におけるサウンド作りの舞台裏をインタビューした記事が公開
  • 「乗り物のダイナミックオーディオ」「水」「魚の挙動やスペシャル音」について解説
  • ボールを使って録音した様子など、メイキング動画が複数公開されている

2022年8月9日、Audiokineticは同社が運営するブログakBlogにて、アドベンチャーゲームI Am Fishのサウンド作りについてオーディオデザイナーが語るインタビュー記事を公開しました。

『I Am Fish(俺は魚だよ)』は、『I Am Bread』を開発したBossa Studiosの最新作であるアドベンチャーゲーム。プレイヤーは水槽などの容器に入った魚を操作し、海を目指します。

今回の記事では、本プロジェクトのオーディオデザイナーを務めたLookListen Audioのアリ・トーカー(Ali Tocher)氏が、Wwiseを通して制作したサウンドについて、トリックやヒント、注意点を紹介しています。

記事では、以下の3つの項目について解説しています。

  • 乗り物のダイナミックオーディオ
  • 魚の挙動やスペシャル音

乗り物のダイナミックオーディオ

魚の乗り物となる、さまざまな形状の容器が動く際に発する音について解説しています。

ここでは球形の金魚鉢とアイスキューブを例に挙げ、どのような発見があったのか、どんなポイントに注意したのかといったことを述べています。

球形の金魚鉢の効果音のメイキング動画

水面や水中、水上のサウンドの工夫・注意点について解説しています。

カメラが水面から出ている時は音楽が減衰し、カメラが水中に入るとすべての周波数が聞こえるようにしています。これは、主人公である魚は水中を好むことから着想していると、記事に掲載されています。

水中、水上での音の違いを表現

魚の挙動やスペシャル音

魚の動作音を作る過程を紹介しています。

例えば、主人公の一匹であるフグが丸く膨らんでいる時に転がる音は、少し空気が抜けたサッカーボールから発想を得ており、実際にボールを使ってサウンドを作っています。また、他にもピラニアのサウンドや、水中を泳ぐ時の音なども解説されています。

ボールの発する音を録音して、丸まったフグが動く時の音として採用している

フグを操作している時の様子

詳しくは、akBlog「『I Am Fish』 そのサウンドの舞台裏」をご覧ください。

『I Am Fish』 そのサウンドの舞台裏『I Am Fish』公式サイト

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