Adobe PhotoshopとAdobe Lightroomがメジャーアップデート。AIを用いたニューラルフィルター「写真を復元」の先行発表や数多くの新機能がアナウンス

2022.06.15
ニュースPhotoshop
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この記事の3行まとめ

  • Adobe PhotoshopとAdobe Lightroomのメジャーアップデート
  • AI搭載ニューラルフィルター「写真を復元」を先行発表
  • 同日にSubstance 3Dのアップデートも発表された

2022年6月14日、アドビ株式会社Adobe PhotoshopAdobe Lightroomのメジャーアップデートを発表しました。

Adobe Photoshopでは、AIを用いた画像編集が特徴のニューラルフィルター「写真を復元」する機能が先行発表されました。「写真を復元」は写真の傷や汚れを検出し、可能な限り除去する機能で、処理は数秒程度で完了するとのこと。

「写真を復元」する機能の使用前(左)と後(右)

現在ベータ版として運用されているAdobe Photoshop web版でもアップデートが行われています。アップデート内容は以下の通りです。

  • トーンカーブ、境界線を調整、覆い焼き、スマートオブジェクトの変換など、使いやすい編集機能
  • 速くて使いやすいモバイルブラウザからのレビュー、コメント機能
  • 初心者クリエイターや、Adobe Photoshopデスクトップ版も使ったことがない一般ユーザーのために、初回でも使い方がわかるオンボーディングコンテンツと、その他のラーニングコンテンツを追加
  • パフォーマンスとUXの強化

Adobe Lightroomのアップデートでは、動画編集や自動赤目補正などの新しい機能の追加、ワークフローの強化が行われています。

  • 動画の簡単なトリミングと編集の適用が可能に(デスクトップ版/モバイル版)
  • AI搭載「アダプティブプリセット」により、写真内の領域を特定して別々の効果を適用(デスクトップ版/Classic/Camera Raw)
  • プリセットの適用強度を調整(デスクトップ版/Classic)
  • AI搭載「自動赤目補正機能」を追加(デスクトップ版/Camera Raw)
  • 新しいプレミアムプリセットパックを追加(デスクトップ版/モバイル版/web版/Classic/Camera Raw)
  • リミックス機能を搭載(モバイル版/web版)

Adobe Photoshopの新機能「写真を復元」の追加は近日中を予定。Adobe Lightroomは既にアップデートが配信されており、最新版を利用することができます。

また、同日にAdobe Substance 3Dのアップデートも発表されています。Adobe Substance 3D PainterAdobe Substance 3D DesignerAdobe Substance 3D SamplerApple Mシリーズへのネイティブ対応化やAdobe Substance 3Dの無償提供範囲を全世界の学生および教員へと拡大することが発表されました。

この他の発表についての詳細はプレスリリースから確認できます。

Adobe 公式サイトプレスリリース

 

以下、プレスリリースからの引用です。

 


 

フランス・パリ:アドビ(Nasdaq:ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は本日、Adobe Photoshop、Adobe Lightroom、Adobe Lightroom ClassicなどのAdobe Creative Cloudアプリケーションのメジャーアップデートを実施し、斬新な新機能と付加価値の提供を開始します。今回のアップデートでは、Adobe Photoshop web版(ベータ)に新しい編集機能と操作性の向上をもたらしました。また、Adobe Sensei によるAI機能と機械学習を活用して、クリエイターの複雑なワークフローを解消し、Adobe PhotoshopとAdobe Lightroomユーザーのクロスデバイス(デスクトップ版、web版(ベータ)、モバイル版)および共同作業のワークフローを効率化します。

アドビのCreative Cloud担当エグゼクティブ バイスプレジデント兼CPO(最高製品責任者)のスコット ベルスキー(Scott Belsky)は、パリで開催された顧客向けイベントで次のように述べています。「デスクトップ、web、モバイル向けのこれらの革新的なAI搭載機能により、Adobe PhotoshopとAdobe Lightroomでどこでも簡単に素晴らしい画像を作成することができます。Adobe Photoshop web版に新機能を追加し続け、プロジェクトの共同作業だけでなく、主要な編集作業をあらゆるブラウザにおいて提供いたします」

 

今回発表された主なアップデートは次の通りです。

 Adobe Photoshopに新たに追加されたAI搭載機能と、ワークフローの拡張 
Adobe Photoshopのニューラルフィルター ( https://www.adobe.com/products/photoshop/neural-filter.html )は、最先端のAIと機械学習の力を、すべてのクリエイターへ届けます。クリエイティビティへの障壁を低くするために作られたニューラルフィルターは、今日ではAdobe Photoshopで最も使用されているAI搭載ツールの1つになりました。複雑なワークフローを劇的に削減し、写真の編集や加工をワンクリックで行える使いやすいソリューションです。

アドビは本日、新しいパワフルなニューラルフィルター「写真を復元」を先行発表しました。これは、古い写真や傷のついた写真をよみがえらせることができるフィルターで、写真の傷などの細かな欠陥を数秒で検出して除去してくれます。

Adobe Photoshop web版 ( https://creativecloud.adobe.com/cc/photoshop )(ベータ)のアップデートは以下のとおりです。

  • トーンカーブ、境界線を調整、覆い焼き、スマートオブジェクトの変換など、使いやすい編集機能
  • 速くて使いやすいモバイルブラウザからのレビュー、コメント機能
  • 初心者クリエイターや、Adobe Photoshopデスクトップ版も使ったことがない一般ユーザーのために、初回でも使い方がわかるオンボーディングコンテンツと、その他のラーニングコンテンツを追加
  • パフォーマンスとUXの強化

 

Adobe Lightroomエコシステム全体における強力な新機能 
本日発表するAdobe LightroomとAdobe Lightroom Classicのアップデートには、フォトグラファーのためのパワフルかつ新しい編集機能の追加と、時間短縮につながるワークフローの強化が含まれています。

  • 動画の簡単なトリミングと編集の適用が可能に(Adobe Lightroomデスクトップ版、Adobe Lightroomモバイル版)-写真の編集と同様に、編集スライダーとプリセットを使用した操作
  • AI搭載「アダプティブプリセット」により、写真内の領域を特定して別々の効果を適用(Adobe Lightroom デスクトップ版、Adobe Lightroom Classic、Adobe Camera Raw)
  • プリセットの適用強度を調整(Adobe Lightroom デスクトップ版、Adobe Lightroom Classic)、写真を並べて比較する(Adobe Lightroom デスクトップ版)ためのワークフローを強化
  • AI搭載「自動赤目補正機能」を追加(Adobe Lightroomデスクトップ版、Adobe Camera Raw)
  • Adobe Lightroomに、新しいプレミアムプリセットパックを追加(Adobe Lightroom デスクトップ版、Adobe Lightroom モバイル版、Adobe Lightroom web版、Adobe Lightroom Classic、Adobe Camera Raw)
  • Adobe Lightroomモバイル版およびAdobe Lightroom web版にリミックス機能を搭載  Adobe Lightroomエコシステム全体のアップデートの詳細については、ブログ記事(https://main–blog–adobe.hlx.page/jp/publish/2022/06/14/cc-photo-june-2022-photography-releases )をご覧ください。

 

価格と提供時期 
ニューラルフィルター「写真を復元」は、Adobe Creative Cloudデスクトップアプリに近日中に搭載され、Adobe Photoshop web版(ベータ)は、Adobe Photoshopのサブスクリプションメンバーなら誰でも https://creativecloud.adobe.com/cc/photoshop からアクセスできます。

Adobe LightroomとAdobe Lightroom Classicの最新バージョンは、本日からAdobe Creative Cloudデスクトップアプリ経由でダウンロードが可能です。Adobe Lightroomモバイル版のアップデートは、本日より全世界に段階的にリリースし、Apple App StoreおよびGoogle Play Storeでダウンロード可能になります。

アドビは、AIの力を活用しながら、説明責任、責任、透明性という原則に則って行動しています。

 

■「アドビ」について
アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとして、3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人のお客様を支援しています。Creative Cloud( https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html)は、写真、デザイン、ビデオ、web、UXなどのための20以上の デスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供しています。Document Cloud( https://acrobat.adobe.com/jp/ja/ )では、デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行えます。Experience Cloud( https://business.adobe.com/jp/products/adobe-experience-cloud-products.html )は、コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Sensei( https://www.adobe.com/jp/sensei.html )を活用しています。

アドビ株式会社は米Adobe Inc.の日本法人です。日本市場においては、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指します。

アドビに関する詳細な情報は、webサイト(https://www.adobe.com/jp/about-adobe.html)をご覧ください。

(C) 2022 Adobe Inc. All rights reserved. Adobe and the Adobe logo are either registered trademarks or trademarks of Adobe in the United States and/or other countries. All other trademarks are the property of their respective owners.

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