State of Unreal 2022で公開された「Upgrading your UE4 Project to UE5」に日本語字幕が登場。UE4からUE5へのプロジェクトのアップデート方法の詳細を紹介

2022.05.16
ニュースアンリアルエンジン
この記事をシェア!
twitter facebook line B!
twitter facebook line B!

この記事の3行まとめ

  • Unreal Engine 4(以下、UE4)のプロジェクトをUnreal Engine 5(以下、UE5)のプロジェクトにアップデートするための動画
  • UE4で構成されたシーンをUE5の新機能を使い再構成する際のワークフローを解説
  • UE5で削除された機能やサポートされていない機能など注意すべき点も紹介

UE4からUE5へのプロジェクト移行方法をまとめた動画「Upgrading your UE4 Project to UE5」に日本語字幕が登場しました。

この動画は2022年4月6日に「State of Unreal 2022」で公開されたEpic Games公式の動画です。

動画内ではUE5に移行する利点としてLumenNanite、仮想シャドウマップなどの魅力的なレンダリング機能が使えることを挙げています。実例として、マーケットプレイスのMegascansアセット「Megascans Abandoned Apartment(廃墟アパート)」のUE4.27バージョンをUE5.0にアップデートする手順を解説しています。

UE4.27からUE5.0に移行したばかりの「Megascans Abandoned Apartment」の画面。

UE5.0でLumenやNaniteを使用し再構築された同じシーンの画面。動画ではここから更にLumenを最適化する。

Lumenを使用したライティングに関して、グローバルイルミネーション設定をLumenに変更し、その後にSky AtmosphereSky LightDirectional Lightなどを使って新たなライティング環境を構築する手順を紹介しています。

Lumenでのライティングに移行することで、ベイクすることなく自由自在にライトの方向を変えられる。Lumenの強みの一つだ。

Naniteに関しては、プロジェクト内の変換可能なメッシュを一括で検索・変換できる機能「Nanite Tool」が解説されています。

メッシュごとにNanite設定を行うのはメッシュが多数あるプロジェクトの場合かなりの手間だが、「Nanite Tool」使用すれば一括変換できる。

他にも、CascadeWorld Compositionなどの廃止予定のレガシー機能を、代替となるNiagaraWorld Partitionに変換することの必要性に言及しています。

また、これまで非推奨とされていた複数の機能がUE5では廃止されたため、UE4から変換した際にプロジェクト固有の問題が発生する可能性があります。その対応策として、「Map Check Tool」などの機能を使用して問題箇所を把握する方法も紹介しています。

問題把握の機能の1つ「Map Check Tool」。マップに問題が起きている場合、それをメッセージログに出力できる。

「Upgrading your UE4 Project to UE5」公式動画

関連記事

Unreal Engineユーザーコミュニティによる技術勉強会『UE Tokyo .dev #2』、配信アーカイブと一部の発表資料を公開
2023.11.29
Epic Games Japan主催の勉強会「EOS/UE5 Deep Dive 2023」が12月14日、15日に秋葉原アキバホールにて開催。一般の参加枠もあり
2023.11.29
UEおよびUnityのアセットストアやAdobeなどが、2023年のブラックフライデーセールを開催中!
2023.11.24
編集部員が1日でヴァンサバ風ローグライクゲームを作ってみた。キャラクター変更からオリジナルの攻撃パターン作成までを解説!
2023.11.22
UE4で開発中のゲームをUE5に移行するには。サバイバルゲーム『Nightingale』開発チームによる事例紹介記事をEpic Gamesが公開
2023.11.20
「Unreal Engine」2023年11月の無料マーケットプレイスコンテンツが公開!ローポリ風の街を表現した環境アセットや、ヴァンサバライクな3Dゲームを作れるBPアセットなど
2023.11.08

注目記事ランキング

2023.11.26 - 2023.12.03
1
【2022年5月版】今から始めるフォートナイトの「クリエイティブ」モードープレイ開始から基本的な操作方法まで解説
2
『フォートナイト』で動く本格的なゲームが作れるツール「UEFN」とは?従来のクリエイティブモードから進化したポイントを一挙紹介!
3
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧
4
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.1「アイテム系」
5
【CHALLENGE1】「クリエイター ポータル」を使って、UEFNで作成した島を世界中に公開する
6
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.5「島の設定」
7
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.4「ゲームシステム系」
8
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.10「UI系」Part1
9
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.2「ユーティリティ系」
10
【STEP2】UEFNの基本的な使い方を覚えよう
11
フォートナイトとUEFNがv26.30にアップデート。ロビー画面が一新され、クリエイターが島ごとにロビー背景を自由にカスタムできるように
12
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.7「NPC系」Part1
13
フォートナイトとUEFNがv27.10にアップデート。プレイヤーに与える武器のマガジン内に入っている初期弾薬量を設定するオプションが追加
14
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.3「プレイヤー系」
15
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.10「UI系」Part2
16
【CHALLENGE2-1】フレンドと一緒にゲームを作ろう――UEFNプロジェクトをチームメンバーとリアルタイムで共同編集する
17
日産自動車、UEFNで作られたマップ『Electrify the World』を期間限定公開。EVコンセプトカーが登場する世界を楽しめる
18
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.6「チーム・対戦系」Part1
19
【CHALLENGE3】UEFNの機能「ランドスケープ」を使ってオリジナルの地形を作る
20
『フォートナイト』で建築ビジュアライゼーション!?UEFNでオリジナルの世界観をどう作り上げたか、その手法を解説【UNREAL FEST 2023 TOKYO】
21
【STEP4-2】リスポーンとチェックポイントの仕組みを作る
22
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.7「NPC系」Part2
23
まるで『マイクラ』?ボクセル地形を生み出す無料アセット「VoxelPlugin Free」で”地形を掘ったり積み重ねたり”して遊んでみよう
24
フォートナイト上にオリジナルゲームを開発・公開できるPC専用エディタ『Unreal Editor For Fortnite(UEFN)』、ついにリリース!
25
【フォートナイト クリエイティブ】ドリフトボードで駆け巡る!タイマー付きのレースゲームを作ってみよう
26
【STEP3】オリジナルのアスレチックコースを作ろう
27
「UEFN」って実際どうなの? 編集部が3時間で「みんなで遊べるアクションゲーム(?)」を作ってみた
28
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.8「ゾーン系」
29
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.9「建築物系」Part1
30
フォートナイトとUEFNがv27.00にアップデート。インタラクティブミュージックも実装できる音楽制作ツールセット「Patchwork」が導入された
VIEW MORE

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

リグ(Rig)
リグ 3Dモデルを動かす場合に、すべてのボーンを編集するのではなく、少ない編集箇所で直感的に動作などを付けるために作られたコントローラーやコントロールする仕組み。 またスケルトン自身をリグと呼ぶ場合もある。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!