キヤノンがMR用ヘッドマウントディスプレイ『MREAL X1』の発売を発表、現実世界とCG世界を融合するMREALシリーズの最新作

2022.04.25
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この記事の3行まとめ

  • 2022年4月21日、キヤノンはMREALシリーズの新製品としてMREAL X1を発表

  • MREALは現実世界とCGの世界を融合するシステム

  • 小型化・軽量化・高画質化に加え、表示面積の拡大を実現

2022年4月21日、キヤノンMREALシリーズの新製品として、ヘッドマウントディスプレイMREAL X1を2022年6月上旬に発売することを発表しました。

MREALとはキヤノンが開発するMR(複合現実:Mixed Reality)システムです。同システムは、現実世界とCG映像をリアルタイムに合成し、目の前に3DCGの世界が存在するかのような体験の提供を可能にします。

MREAL X1は小型化・軽量化・高画質化を実現し、それに加えて表示面積も拡大しています。以前よりも幅広い分野での3Dデータを活用したDXの推進に貢献するとのことです。

なお、想定市場価格は200万円強。PCや各種ソフトウェアを含めたシステム全体としての価格は最小構成で350万円ほどになる模様です。

MREAL X1 公式サイト

 

以下、プレスリリースからの引用です。


キヤノンは、現実映像とCGをリアルタイムに融合するMR(Mixed Reality:複合現実)システム「MREAL(エムリアル)」シリーズの新製品として、広視野角モデルのヘッドマウントディスプレイ“MREAL X1”を2022年6月上旬に発売します。

XREAL X1

CG映像を融合した例(写真がCG)

キヤノンの「MREAL」は、ビデオシースルー方式(※1)により、現実世界とCG映像を違和感なく融合し、あたかも目の前の現実に3D CGが存在しているかのような臨場感を提供するMRシステムです。“MREAL X1”は小型・軽量・高画質に加え、表示面積の拡大により検証効率や臨場感の向上を実現し、製造業をはじめ、幅広い分野での3Dデータを活用したDXの推進に貢献します。

■ 「MREAL」シリーズ最大表示面積によりユーザビリティーの向上を実現
表示面積の拡大により、視野角が広がることで、大きく頭を動かすことなく視認エリア全体の確認が可能です。一度に視認できる範囲が拡大したことで、検証効率が向上し、対面での作業や自分の足元を確認しながらの作業でも安心して使用できます。

■ 小型・軽量による快適な装着性と高画質を両立
質量約359g(ヘッドマウントユニット含む、ディスプレイ部のみの質量は約158g)の小型・軽量設計と、人間工学に基づき設計されたヘッドマウントユニットにより、使用時の負担を軽減し、快適な装着感を提供します。また、キヤノン独自のディスプレイパネルと長年培ってきた光学技術を駆使したレンズを搭載することで、小型・軽量と高画質を両立しています。

■ ポータブルなシステムにより多様なビジネスの現場での利用が可能
モバイルワークステーション(※2)への対応により、システム全体の小型・軽量を実現し、さまざまな場所に持ち運んでの利用が可能です。また、空間特徴位置合わせ技術により、屋内/屋外(※3)問わず高精度な位置合わせを実現します。さらに、遠隔地間を接続し3D CGを共有することができるため、人の移動に制限がある状況下での業務支援にも貢献します。

製品名

希望小売価格

発売日

MREAL X1

オープン価格

2022年6月上旬

 

※1 ヘッドマウントディスプレイに内蔵されたカメラのCMOSセンサーが捉えた目の前の映像(現実映像)と仮想空間の3D CG(仮想映像)をコンピューターでリアルタイムに合成し、ヘッドマウントディスプレイに表示する方式。
※2 高い処理能力を備え、複雑で高度な処理を安定して行うノート型コンピューター。
※3 防じん・防滴は未対応。使用場所や用途に制約がある場合があります。

プレスリリースはこちら

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