Web向け3Dゲーム開発に最適と謳う無料ゲームエンジン「Wonderland Engine」、バージョン1.4.0がリリース。JavaScriptでコーディングするゲームエンジン

Web向け3Dゲーム開発に最適と謳う無料ゲームエンジン「Wonderland Engine」、バージョン1.4.0がリリース。JavaScriptでコーディングするゲームエンジン

2025.05.21
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この記事の3行まとめ

  • Web向けの3Dゲーム・VRコンテンツを開発できる「Wonderland Engine」、バージョン1.4.0にアップデート
  • コーディングにはJavaScript・TypeScriptを使用。ブラウザで動作する3Dエディターを搭載している
  • 1.4.0では、ライトプローブ配置の効率化やZファイティングの抑制機能などが実装された

Create Worldsは2025年5月12日(現地時間)、3D・VR向けゲームエンジン「Wonderland Engine」をバージョン1.4.0にアップデートしたと発表しました(※)。
※ 記事執筆時点における最新版はバージョン1.4.1

Wonderland Engineは、Web上で高速な3Dレンダリングを必要とするゲームやVRコンテンツなどを開発できるゲームエンジン。コーディングにはJavaScript・TypeScriptを使用します。

Windows/macOS/Linux版が提供されており、いずれも公式サイトより無料でダウンロードできます。

商用・非商用を問わず利用可能。商用利用の際は、年間合計収益が120,000米ドル以下ならロイヤリティフリーで利用でき、超過する場合は差額の10%をロイヤリティとして支払います。

「Wonderland Engine」の概要を紹介する公式YouTube動画

ブラウザ上で動作する3Dエディター「Wonderland Editor」を搭載。エディターを起動したまま更新内容をリアルタイムに反映できるホットリロード機能が使用できます。

(画像はWonderland Engine公式サイトより引用)

「Wonderland Editor」の公式デモンストレーション動画

バージョン1.4.0では、ライトプローブの配置を効率化してGPU負荷などを軽減する機能や、Zファイティングを抑制する機能などが実装されています。

「1.4.0」において効率化されたライトプローブ配置を活用したサンプルシーン。約52,000個のライトプローブがシーン上に配置されている(画像はサンプルシーンより引用)

なお、1.0.0より前のバージョンで制作したプロジェクトファイルを1.4.0に移行する際は、1.0.0以降のバージョンを経由する必要があります。

Wonderland Engineについては公式サイトを、1.4.0のアップデート内容に関する詳細はニュースリリースをご確認ください。

「Wonderland Engine 1.4.0 - GI Probe Volumes, Reverse-Z, Array Properties」 Wonderland Engine公式サイト

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