この記事の3行まとめ
- SideFX、映画『ゴジラ-1.0』のVFXにおけるHoudiniの活用に焦点を当てた動画と記事を公開
- 動画にはVFXを担当した白組のエフェクトアーティスト三宅 真司氏が登場し、Houdiniのメリットなどを語っている
- Houdiniの標準機能も活用しながら、破壊や水のエフェクトなどを効率よく制作している
SideFXは、映画『ゴジラ-1.0』の制作におけるHoudiniの活用に焦点を当てた動画と記事を公開しました。
『Godzilla Minus One | Shirogumi | Houdini Connect』
本動画では、第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』のVFXを担当した、白組のエフェクトアーティストである三宅 真司氏が、Houdiniの活用について語っています。
『’Godzilla Minus One’ Wins Best Visual Effects | 96th Oscars (2024)』
三宅氏は、Houdiniはアーティスト個人でも容易にツールを作成できる点や、プロジェクトに必要なパイプライン関連のツールを迅速に構築できた点が、効率的にエフェクトを作るうえで大きく貢献したと述べています。
(画像はSideFXのポストより引用)
映画内では、銀座の街並み、戦艦、電車などさまざまなものが破壊されます。これに対応するため、金属、コンクリート、ガラスといった要素に対応した破壊ベースアセットをHoudiniで作成。アセットの活用により、銀座の街並みと戦艦の破壊担当、電車の破壊担当、日本家屋の破壊担当がそれぞれ1名、計3名で破壊エフェクトを作り切ることができました。
また、破壊エフェクトや海の表現に使う水エフェクトの制作には、Houdiniに標準搭載されているRBD(Rigid Body Dynamics)系のノード、FLIP(Fluid Implicit Particle)ソルバ、White Waterソルバなどがそのまま活用されたことも言及されています。
2024年に東宝が公開したメイキング映像でも、破壊や水の表現について触れられている
そのほかにも、プライマリの破壊シミュレーションだけでは計算に時間がかかりすぎてしまう問題の解決策などについても紹介されています。
詳細は、SideFXの記事をご確認ください。
ゴジラ-1.0 | 白組