この記事の3行まとめ
- Adobeが「Substance 3D Modeler」のバージョン1.10.50がパブリックベータに
- 非破壊プリミティブや、オブジェクトのアウトライナー機能の追加など
- クレイオブジェクトのアルゴリズムが変わり、解像度を上げてもシャープな表現が可能になった
Adobeは3Dモデリングツール「Substance 3D Modeler」のバージョン1.10.50のベータ版を公開しました。
(画像はAdobe公式サイトより引用)
「Substance 3D Modeler」は、スカルプトによって3Dモデルを作成できるモデリングツールです。現在はバージョン1.10が最新リリースです。
デスクトップ以外にも、VRヘッドセットを使用してのモデル制作や、その2つの環境をシームレスに切り替えながらの作業が可能です。制作したデータは、FBX/GLTF/OBJ/USD形式での出力が可能です。
(画像はAdobe公式サイトより引用)
主なアップデート項目は以下の通りです。
- NON-DESTRUCTIVE PRIMITIVES
- ASSET SEARCH
- OUTLINER
- INCREASE RESOLUTION IMPROVEMENTS
- UI IMPROVEMENTS AND NEW EXPERIMENTAL UI
アップデート内容をピックアップしてご紹介します。
NON-DESTRUCTIVE PRIMITIVES
非破壊的なプリミティブオブジェクトの編集が可能になります。基本形状同士で差分や合成などのブーリアンを使うことができるため、複雑なジオメトリ作成がしやすくなっています。
(動画はリリースノートより引用)
OUTLINER
シーンの概要をアウトラインで表示する機能が追加されたことにより、オブジェクトのフォーカスや階層管理が容易になりました。
(動画はリリースノートより引用)
INCREASE RESOLUTION IMPROVEMENTS
クレイオブジェクトの解像度を向上するための、新たなアルゴリズムが導入されました。
これにより、モデルのコーナー部分などのディテールをよりシャープな形にしやすくなり、解像度を上げても細かい部分が精細に表現されるようになりました。いままで必要だった手動での修正が大幅に減ります。
(画像はリリースノートより引用)
その他、Adobe Stockから3Dオブジェクトを検索し、シーンに素早く取り込めるアセット検索機能の追加や、パレットやメニューなど、VRシーンのUI改良といった更新が行われています。
アセット検索では、現在配置されているオブジェクトと同様のオブジェクトを探せるシェイプマッチング機能も追加(画像はリリースノートより引用)
改良されたVRのUI。パレットを開いていると、サポートコントローラーの側にアクションが表示される(画像はリリースノートより引用)
パブリックベータへの参加は無料です。なお、Adobeアカウントの登録が必要です(詳しい参加方法はこちら)。
詳しくは、リリースノートをご確認ください。
リリースノート