ボイチャのアクティビティを自分で作れる!Discordの「埋め込みアプリSDK」が3/18(月)より提供開始

2024.03.18
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この記事の3行まとめ

  • Discordが「埋め込みアプリSDK」の提供を2024年3月18日より開始すると発表
  • このSDKにより、Discordのiframe内で実行するアプリを全ユーザーが開発できるようになる
  • 対象ゲームをプレイすると報酬がもらえる「クエスト」が試験運用から本格始動へ

Discordは2024年3月18日(月)(※現地時間)よりDiscord内アプリの開発キット「埋め込みアプリSDK」の提供を開始すると発表しました。

(画像はプレスリリースより引用)

埋め込みアプリSDK」は、Discord内のインラインフレームで動作するアプリを作れる開発キットで、テキストベースのアプリやDiscordの「アクティビティ(※)」を開発できます。
※ ボイスチャンネル内で起動できるアプリ。動画同時視聴アプリ「Watch Together」や、テキサスホールデムのポーカーゲーム「Poker Night」などがある

これまでは、「アクティビティ」は一部の限られた開発者のみしか開発できませんでしたが、「埋め込みアプリSDK」の公開により、全Discordユーザーがアプリを開発できるようになるということです。

(画像はDiscord公式サイトより引用)

開発の手順を解説したドキュメントには、JavaScriptを使ってDiscord上でじゃんけんをするアプリを作る日本語チュートリアルが用意されています。

2024年04月01日~05月01日(※現地時間)には埋め込みアプリSDKを対象としたコンテスト「DISCORD APP PITCHES 2024」も開催。

競争」「一緒に冒険」「収集と創造」「リラックス」「ワイルドカード」という5つのテーマから1つ以上選択してアプリを制作するもので、最優秀賞受賞者には30,000ドルが贈られます。

(画像はプレスリリースより引用)

また、Discordは試験運用中だった「クエスト」を本格的に運用開始することも発表しています。「クエスト」は、Discord上で対象となっているゲームをプレイしたり、クエストを承諾したプレイヤーがフレンドに向けてゲーム配信を行ったりすることで報酬を得られるという機能です。

クエストの実施例として、Discordは2023年5月に行われたFortniteクエスト「May the 4th」を紹介しています。

詳細はプレスリリースおよび「DISCORD APP PITCHES 2024」公式サイトをご確認ください。

プレスリリース「DISCORD APP PITCHES 2024」公式サイト

以下、プレスリリースからの引用です。


音声、動画、テキストによるコミュニケーションサービスをグローバルに提供する Discord(本社:米国、サンフランシスコ、CEO:Jason Citron)は、ゲームプレイヤー、ゲームパブリッシャーそしてゲームデベロッパー向けに新たなプロダクト「クエスト」と「埋め込みアプリSDK(ソフトウェア開発キット)」を発表しました。

これらの新たなプロダクトやツールは、Discord上でのゲームビジネスの構築を容易にし、ゲームパブリッシャーやデベロッパーが毎月何億人ものDiscord利用者にリーチすることを可能にすると同時に、ユーザーがゲームをプレイしながら一緒に楽しめる体験をさらに増やすことができます。現在Discord上だけでも、毎月60,000本以上のタイトルで合計15億時間分ものゲームが遊ばれており、Discordユーザーの93%が直近30日以内にゲームをプレイしています。

「クエスト」をもっと多くのゲームへ

「クエスト」はプレイヤーがゲームを見つけ、Discord上でプレイすることで報酬が得られるものです。この1年間で試験的に運用を始めましたが、非常に多くの皆さんが進んで遊んでくれました。「クエスト」の作成に協力してくれたデベロッパーの皆さん、そして「クエスト」を遊んでくれた多くの方から、素晴らしいフィードバックが寄せられています。ご存じない方は、「Fortnite クエスト」の「May the 4th」をご覧ください。

今後Discordは、スポンサーつきの「クエスト」をより多くのゲームデベロッパーに向けて開放していきます。ユーザーたちがそれらの「クエスト」を実際に目にするのも、もう遠い未来ではありません。「クエスト」はDiscord上におしゃれな通知で出現し、友達にゲームの様子を配信したり、プレイすることで報酬を入手したりできます。「クエスト」が遊べるようになったという通知が来る人もいるでしょうし、友達が「クエスト」を承諾して開始したという通知で気づく人もいるでしょう。「クエスト」のスポンサーとなるデベロッパーやパブリッシャーは、Discordチームと連携して各自のゲームの魅力がつまった「クエスト」を作り、各ゲームで使える報酬を配信するのです。

デベロッパーの皆さんは、こちらから「クエスト」のローンチページの閲覧と、Discordチームへの相談登録ができます。

Discordのプロダクト・シニア・バイスプレジデントであるPeter Sellisは次のようにコメントしています。

「2015年のサービス開始時からDiscordは大きな変化と成長を遂げてきましたが、そんな中でもひとつだけ変わっていないことがあります。ゲームを通じて友情を深める手助けをすること、これは今も昔も変わらずDiscordが取り組んでいることの中心であり続けています。昨今、より多くの人々がデバイスをまたいでゲームをプレイするようになり、またこれまで以上に多くのゲームが毎年世に出ています。Discordは、誰もが新しいゲームと出会い、プレイする楽しみをもっと感じられるような未来に向けて、デベロッパーのみなさんがそれぞれのアイデアを実現し、より強力なビジネスを構築できるために支援できることを心からうれしく思っています。」

「埋め込みアプリSDK(ソフトウェア開発キット)」のご紹介!

埋め込みアプリSDKを用いて作られた「Sketchheads」をDiscord上でプレイしている様子

ゲームに関していえばDiscordは、すでにPCやコンソールで好きなゲームを遊んでいる人も、あるいは少しゆったりめなアクティビティを一緒にサーバーで楽しんでいる人も、プレイヤー同士が互いを見つけ、一緒に遊び、つながりを保つ中心となる場所です。そして世界中のDiscordデベロッパーたちはそんなアクティビティを見ながら、自分でアクティビティを作成できる日はいつ来るんだろうと思ってきたことでしょう。

ついに2024年3月18日より、全世界で利用可能になる「埋め込みアプリSDK」を活用することで、デベロッパーはDiscord上で直接遊べる新しいゲームや体験の作成ができるようになります!

「埋め込みアプリSDK」とは、慣れ親しんだ伝統的なテキストベースのアプリでも、皆がプレイできる新しいアクティビティでも、Discord内のインラインフレーム(iframe)に埋め込まれたアプリを構築できるようになるキットです。新登場の「埋め込みアプリSDK」についてはこちらの開発者ポータルから詳細を確認してください! どんなものが構築できるか知りたければ、音声チャンネルに行ってロケットボタンを押せば、すでに今日友達と遊べるアクティビティが試せるようになっています!

最後に、Discord上でのアプリ開発に関心がある方は、こちらのお役立ち情報やリソースもチェックしてみてください。

・Discordのコミュニティにアプリを追加する方法やその仕組みなど、Discord上のアプリについては、 初心者向けDiscordアプリ使用ガイドをご確認ください。

・インスピレーションがほしい? Appディレクトリから、デベロッパーコミュニティが生み出している他の作品を見てみましょう。

Discordデベロッパー(DDevs)コミュニティに参加して、あなたの手でDiscordをもっと素晴らしい場所にしましょう!

Discord とは

2015年に設立されたDiscordは、すべての人が居場所を見つけられるためのスペースを作ることを使命とする、音声通話、ビデオ通話、そしてテキストでも対応可能なコミュニケーションサービスです。1900万のサーバーに1 億 5000 万人以上の月間アクティブユーザーがいるDiscordは、ゲーム、部活、勉強会、アーティストやクリエイターなど、あらゆるタイプのフレンドやコミュニティが集まり、それぞれの興味を探求できるように支援します。またDiscordでは、Nitroと呼ばれるサブスクリプションのプレミアム版を提供しており、より高品質の配信や楽しいカスタマイズなどの特典をユーザーに提供しています。

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