オープンソースのゲームエンジン『Godot 4.1』がリリース!フォグの密度コントロールやフローティングエディタ機能など900以上の更新

2023.07.07
ニュース
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • 無料かつオープンソースのゲームエンジン『Godot Engine』の最新バージョン「Godot 4.1」がリリース
  • モデルの向きが進む方向と逆向きになる問題の修正などアップデートの内容は900を超える
  • アップデート内容を約10分にまとめた紹介動画も公開

Godotは『Godot Engine』の最新バージョン「Godot 4.1」をリリースしました。

Godot Engineは、2D・3Dゲームどちらの開発も可能で、クロスプラットフォームの開発にも対応したゲームエンジンです。MITライセンスのオープンソースであり、使用料がかからないのも特徴です。

Godot 4.1アップデートでは、900以上の修正と改善がされています。Godot公式ブログではGodot 4.1アップデート内容の一部を紹介しています。

モデルの向きが進む方向と逆向きになる問題を修正

エディターの前面カメラと背面カメラの方向入れ替えや、look_at()関数にモデル空間の前方参照が引数として追加されています。これらの変更は、パス追跡に関するバグの修正にも効果があったようです。

アップデート前は進む方向とモデルの向きが反対を向いてしまっている(画像は公式ブログより引用)

アップデート後は進む方向とモデルの向きが同じ方向を向いている(画像は公式ブログより引用)

エディターを別ウィンドウとして切り離せるように

ドキュメントやスクリプトエディタなどを別ウィンドウとして、インターフェースから切り離せるようになりました。また、ウィンドウのレイアウトは記録されているため、前回中断したレイアウトで再開することが可能です。

画面前面にある黒背景のウィンドウは自由に位置を動かせる(画像は公式ブログより引用)

NoiseTexture3D

新しく追加されたNoiseTexture3Dを使用すると、特定範囲のフォグボリュームの密度を薄くするといった制御が可能です。パーティクルに影響を与える風のシミュレートでも活用が可能です。

画像は公式ブログより引用

YouTubeチャンネル「GDQuest」では、アップデート内容を約10分で紹介した動画が公開されています。

YouTube「Godot 4.1 is OUT: smoother, more reliable, and with plenty of new features.」

Godotは次期バージョン「Godot 4.2」の開発に着手しており、4か月後のリリースを予定しているようです。

詳細は、Godot公式ブログ『Godot 4.1 is here, smoother, more reliable, and with plenty of new features』をご確認ください。

Godot公式ブログ『Godot 4.1 is here, smoother, more reliable, and with plenty of new features』

関連記事

Steamで「体験版専用」ストアぺージが開設可能に。体験版単独のレビュー収集が可能になり、「話題の新作」チャートにも載るように
2024.07.26
Unity Technologies、プログラマー向けデザインガイドの電子書籍をアップデート。ストラテジーなど4種のパターンが追加され、Unity 6対応に
2024.07.26
7/27(土)0時より「東京ゲームダンジョン6」の出展申込受付が開始。初参加の団体用に25の出展枠を新設し、合計145の出展枠を用意
2024.07.26
UE5で揺れ物を「かわいく」揺らすプラグイン「Kawaii Physics」が更新。髪が風になびく複雑な動きもパラメータ設定で手軽に制御
2024.07.25
現実世界のライティング環境を忠実に再現する「TrueHDRI」。バンダイナムコスタジオ、開発陣にインタビューした記事を公開
2024.07.25
『ドラクエモンスターズ3』開発にはUnityのプレハブバリアントやPolybrushなどを活用。ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン、開発者インタビュー記事を公開
2024.07.24

注目記事ランキング

2024.07.20 - 2024.07.27
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォグ(Fog)
フォグ 「霧」を意味する英単語。3DCGにおいて、現実の霧による見た目をシミュレーションする画面効果やエフェクトを指す。代表的なものとして、カメラから遠くにあるオブジェクトの色調を変化させることで遠近感を出す手法がある。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!