Google、対話AI『Bard』を米国・英国から提供開始。AIが出した回答の根拠を“Google it”で確認できる検索連携が特徴

2023.03.23
ニュースAI
この記事をシェア!
twitter facebook line B!
twitter facebook line B!

この記事の3行まとめ

  • Googleが対話AIサービス『Bard』を公開
  • 回答のソースとなる検索クエリ候補の表示といったGoogle検索との連携が特徴
  • まずは米国・英国で提供開始

2023年3月21日(現地時間)、Googleは対話AIサービス『Bard』を一般公開しました。

画像はGoogleオフィシャルブログより引用

Bardでは、チャット形式でAIと対話できます。入力に対して複数の回答が用意されること、回答のソースとなる検索クエリ候補の表示といったGoogle検索との連携がBardの特徴です。「Google it」ボタンを押すと、検索クエリの候補が出力され、WebでBardの回答を確認したり、さらに詳しく調べたりすることが可能です。

Bardは、大規模言語モデル(LLM)LaMDA」の軽量・最適化バージョンを使用しており、今後モデルは高性能化していく予定。

なお、LLMは使えば使うほど適した回答を予測する能力が向上する一方、現実世界の偏見や固定観念を反映した情報から学習することもあり、誤解を招くような情報や誤った情報を出力することがあるそうです。こういった課題点について、Googleは「Bardでは複数の回答が出力されるため、自分にとって最適なものを出発点として選ぶことができ、別の回答を候補として再出力させることもできる」としています。

「室内で育てやすい植物を教えて」という入力に対してBardは「ZZ Plant」を回答。正式名称である“Zamioculcas zamiifolia”を“Zamioculcas zamioculcas”と間違えて回答している(画像はGoogleオフィシャルブログより引用)

Bardは、まずは米国・英国でアクセスが開始。順次、より多くの国や言語に対応していく予定とのことです。

詳細は、GoogleオフィシャルブログPDFドキュメントをご確認ください。

Googleオフィシャルブログ『Try Bard and share your feedback』PDFドキュメント『An overview of Bard: an early experiment with generative AI』

関連記事

AIはイテレーションを回すために活用すべし!中割りの生成やリアルなエフェクトのアニメ調変換など、エフェクト制作へのAI活用を模索したR&Dの苦労と展望をインタビュー【CAGC2024】
2024.04.16
AIによる高解像技術「XeSS 1.3」、Intelがリリース。AIモデルの改善などによりパフォーマンスが向上し、ゴーストやモアレも軽減
2024.04.10
Adobe Substance 3Dアプリ、「Firefly」の生成AI機能が導入。テキストからテクスチャ・背景を生成できる
2024.03.20
ユーザーの声を自動監視・AI分析するツール「Oreo」、無料プランを新設。Xだけでなく、Steamの投稿も監視対象に追加可能
2024.03.14
Unity Museのテクスチャ生成機能のAIモデルがアップデート。石畳や木材がより精細に、奥行きも表現
2024.03.09
実写映像を3Dアニメーション化するAIツール「Wonder Studio」にUEエクスポート機能追加。カメラやキャラクターアニメーションなどの要素に分解も可能
2024.02.16

注目記事ランキング

2024.04.18 - 2024.04.25
1
【2022年5月版】今から始めるフォートナイトの「クリエイティブ」モードープレイ開始から基本的な操作方法まで解説
2
『フォートナイト』で動く本格的なゲームが作れるツール「UEFN」とは?従来のクリエイティブモードから進化したポイントを一挙紹介!
3
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧
4
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.1「アイテム系」
5
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.5「島の設定」
6
【CHALLENGE1】「クリエイター ポータル」を使って、UEFNで作成した島を世界中に公開する
7
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.7「NPC系」Part1
8
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.2「ユーティリティ系」
9
フォートナイトとUEFNがv29.30にアップデート。すでに公開した島をプレイできないようにする機能が導入される
10
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.4「ゲームシステム系」
11
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.6「チーム・対戦系」Part1
12
フォートナイトとUEFNがv29.20にアップデート。見下ろし視点でもプレイヤーキャラクターの向きを操作できるようになった
13
UEFNで使えるプログラミング言語「Verse」のノウハウが集結。『UEFN.Tokyo 勉強会 03 Verse Night』レポート
14
フルカラー書籍「UEFN(Unreal Editor For Fortnite)でゲームづくりを始めよう!」、ついに本日発売!全国書店で好評発売中!
15
【STEP2】UEFNの基本的な使い方を覚えよう
16
【CHALLENGE3】UEFNの機能「ランドスケープ」を使ってオリジナルの地形を作る
17
『フォートナイト』で建築ビジュアライゼーション!?UEFNでオリジナルの世界観をどう作り上げたか、その手法を解説【UNREAL FEST 2023 TOKYO】
18
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.9「建築物系」Part1
19
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.10「UI系」Part2
20
まるで『マイクラ』?ボクセル地形を生み出す無料アセット「VoxelPlugin Free」で”地形を掘ったり積み重ねたり”して遊んでみよう
21
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.7「NPC系」Part2
22
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.10「UI系」Part1
23
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.3「プレイヤー系」
24
「UEFN」って実際どうなの? 編集部が3時間で「みんなで遊べるアクションゲーム(?)」を作ってみた
25
フォートナイトとUEFNがv26.30にアップデート。ロビー画面が一新され、クリエイターが島ごとにロビー背景を自由にカスタムできるように
26
【CHALLENGE2-1】フレンドと一緒にゲームを作ろう――UEFNプロジェクトをチームメンバーとリアルタイムで共同編集する
27
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.8「ゾーン系」
28
【STEP4-1】コース外に出たらデスする仕組みを作る
29
【STEP4-2】リスポーンとチェックポイントの仕組みを作る
30
Epic Games、200を超えるフォートナイトの島クリエイターが年間10万ドル以上の配当金を得られると発表。島の「プレイ時間」が影響
VIEW MORE

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

プラットフォーム(Platform)
プラットフォーム
  1. サービスやシステムを動作させるための共通基盤とその環境のこと。
  2. ゲームにおいては、特定のゲームハードやゲームを販売しているストアのことを示す。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!