Metaが次世代HMD「Project Cambria」の機能を紹介した映像を公開、近日中にQuest 2でMR体験可能なデモおよびPresencePlatformに関するSDKがリリース予定

2022.05.15
ニュース周辺機器・ハードウェア
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この記事の3行まとめ

  • 「Project Cambria」はフルカラーパススルーを搭載、2022年中に発売
  • PresencePlatformツールのフルセットが利用できるSDKが来週リリースと告知
  • 現行機であるQuest 2でもMRが体験可能なデモも公開予定

2022年5月13日、Metaより次世代HMD「Project Cambria」の機能を紹介した映像と、実際に装着して体験するMetaのCEO Mark Zuckerberg氏の映像が公開されました。

「Project Cambria」は、高解像度のカメラや新しいセンサーを備え、フルカラーパススルー機能を搭載した次世代のヘッドマウントディスプレイで、2022年後半に発売が予定されています。

Connect2021で公開された動画でも、ボールの跳ね返りやキャラクターと触れ合うといったシーンがありましたが、今回の動画では「Project Cambria」のフルカラーパススルー機能によってカメラを通した映像がカラーになっています。

動画の1:40までは既存のHMD「Quest 2」で動かしたMR空間となっており、現実世界の背景がグレーになっているが、1:41~は「Project Cambria」のフルカラーパススルー機能によるカラー映像が確認可能。

動画で使用されているのは、2021年10月29日に開催されたConnect 2021にて動画が公開された「The World Beyond」という、PresencePlatformで構築できる機能のサンプルとして制作されたデモです。

Connect 2021 oculus FOR DeVELOPERS 公式ブログ

The World Beyondは、近日中にApp Labで公開される予定です。現時点ではフルカラーパススルーは体験出来ないものの、PresencePlatformの機能を体験することができます。

また、METAのCTO Andrew Bosworth氏によれば、来週リリースされるSDKによってPresencePlatformツールのフルセットを使用できるようになるとのこと。

実際のリリースまで詳細は不明ですが、Quest 2で開発中のプロジェクトはリリースされるSDKで開発を進めても問題ないようです。

PresencePlatformには以下の機能などがあります。

InsightSDK

Passthrough

現実世界と仮想コンテンツをブレンドする機能。

Spatial Anchors

6DoFポーズで空間アンカーを作成し、ヘッドセットを基準に追跡する機能。

Scene

椅子や机、壁などを抽象化して、仮想コンテンツとして合成する機能。

InteractionSDK

手とコントローラーを中心としたインタラクションを簡単に統合することができる機能。

VoiceSDK

ハンズフリーナビゲーションや音声による自然言語機能セット。

Machine Perception

機械知覚機能。顔認識や機械聴覚などのキーボードやマウス以外で、コンピューターに入力する方法のこと。

SDKを含む開発環境の変化に関する情報がアップデート次第、改めて記事化を行います。

今後フルカラーパススルー可能なデバイスが市場に広まることにより、従来はVR/ARと比較してやや敷居の高かったMR体験とソフトウェア開発が身近な存在になるかも知れません。

Project Cambria Preview - Mixed Reality with Presence Platform

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